昭和55年、横浜に横浜開港120周年のイベントとして蒸気機関車が走った。
桜木町に隣接した貨物駅の東横浜から東海道貨物支線(通称高島貨物線)を通って山下埠頭までの区間を運行された。
機関車はC58 1号機が充てられた。
前年の昭和54年に山口線で蒸気機関車の復活運転が始まったが、その予備機としてC58 1号機は整備された。
このときは首都圏で久しぶりに蒸気機関車が運行されるので、大勢の見物客が集まった。
多くの人で賑わった高島貨物線だが、貨物支線として普段はあまり注目されない地味な路線だった。
私も高島貨物線で撮影したことはこの時だけである。
時が流れて鉄道貨物の輸送体系も大きく変わり、東横浜~山下埠頭間の路線は鉄道としての役目を終えた。
また桜木町駅の東側はみなとみらい地区として街の景観も大きく変貌した。