三菱石炭鉱業高島鉱業所(長崎県)

(昭和57年訪問)




高島炭鉱 軌道 ナローゲージ

加藤製作所製のDL
後ろ(右端)に貯炭場の石炭の山が見える
その左側には斜坑が見える






高島炭鉱は江戸時代に採炭が始まった。
1868年(慶応4/明治元)には日本初の近代洋式の採炭法が取り入れられた。
その後三菱の経営となり、高島は発展を遂げた。
(余談ではあるが、『軍艦島』で有名な端島は高島炭鉱の支鉱の一つだった。)

高島炭鉱では坑外を610mmの軌道が敷かれていた。
鉱業所内に縦横無尽に敷かれた軌道の上をKATO製のDLが炭車を牽いて活躍していた




高島炭鉱 軌道 ナローゲージ

主力のDL 6t機と思われる









高島炭鉱 軌道 ナローゲージ

資材置き場で炭車の入れ替えをする









高島炭鉱 軌道 ナローゲージ

窓ガラスが一枚もない









高島炭鉱 軌道 ナローゲージ

選炭工場付近を行く
ベルトコンベアやパイプが入り組んでいる









高島炭鉱 軌道 ナローゲージ

半ば泥に埋もれた線路を進む









高島炭鉱 軌道 ナローゲージ

こちらはまだまともな状態のDL









高島炭鉱 軌道 ナローゲージ

新・旧DLの顔合わせ









高島炭鉱 軌道 ナローゲージ

海をバックに入れ替え作業をするDL
線路がほとんど泥に埋もれている






私が訪問した時の高島炭鉱はトロッコが所狭しと動き回っていて活気が感じられた。
しかし石炭産業の斜陽化はここ高島炭鉱でも例外ではなく、1986年に閉山となった。




高島炭鉱 軌道 ナローゲージ

炭車に坑木などの資材を積んで坑口へ向かう









高島炭鉱 軌道 ナローゲージ

背景の雑然とした景色が炭鉱のナローの魅力