かつて熊谷駅から東武鉄道の支線が伸びていた。
東武熊谷線は熊谷から妻沼までの10.1kmを結んでいた。
非電化の路線で、ディーゼルカーで運行されていた。
妻沼は利根川のほとりにあり、熊谷線は利根川に行く手を阻まれたかたちで終わっていた。
建設当初は熊谷線は利根川を越えて小泉線とつながる予定だったが実現しなかった。
熊谷線は当初の目的通りに小泉線と接続が出来なかったために収支は芳しくなかった。
熊谷線は利根川を渡河の夢は叶わず、昭和58年5月31日に廃止となった。
廃止の1週間前から『さようなら 熊谷線』のヘッドマークを付けた列車が運行されて、別れを惜しむ人達で賑わった。