中外鉱業 清越鉱山(静岡県)

(昭和56年訪問)




中外鉱業 清越鉱山 ナローゲージ

バッテリーロコが坑内と坑外を忙しく行き来する






昭和56年に静岡県・伊豆の土肥金山にほど近いところにあった清越鉱山を訪問した。
修善寺からバスに1時間ほど揺られて降りたバス停から坂道を登った山の中腹に目指す清越鉱山があった。
あまり広くないスペースに鉱山事務所や資材置き場とそれらの間を縫うように坑内から延びてきた508ミリの軌道が所狭しと張り巡らされていた。
使用されている機関車は鉱山では標準的な日輸の3トンバッテリーロコである。
このバッテリーロコが坑内と坑外を走り回っていた。


中外鉱業 清越鉱山 ナローゲージ

この辺りにあった









中外鉱業 清越鉱山 ナローゲージ

構内概略図









中外鉱業 清越鉱山 ナローゲージ

好ましい雰囲気の鉱山事務所の前を坑木を積んだ列車が坑口へ向かう









中外鉱業 清越鉱山 ナローゲージ

坑口から鉱石を満載した列車がチップラーへ向かう









中外鉱業 清越鉱山 ナローゲージ

ズリを捨てた列車が坑木土場を横切って行く









中外鉱業 清越鉱山 ナローゲージ









中外鉱業 清越鉱山 ナローゲージ

ズリを捨てるのは一両ずつ切り離して手作業で行う









中外鉱業 清越鉱山 ナローゲージ

ズリを満載した列車









中外鉱業 清越鉱山 ナローゲージ

坑木を満載した列車は運材台車みたいだ









中外鉱業 清越鉱山 ナローゲージ

工場付近は所狭しと線路が敷かれていた









中外鉱業 清越鉱山 ナローゲージ

坑木土場付近の倉庫前を単機のバッテリーロコが通過









中外鉱業 清越鉱山 ナローゲージ

こちらは鉱石を満載した列車
この列車の鉱石からいったいどれだけの金銀が取れるのだろうか?









中外鉱業 清越鉱山 ナローゲージ

草むしたスコリア積込側線









中外鉱業 清越鉱山 ナローゲージ

スコリア側線に列車が入るのを待っていたが願いが叶わなかった









中外鉱業 清越鉱山 ナローゲージ

鉱石チップラーは半自動化されていて比較的近代的だった
ハンプみたいに勾配を利用して自走させて鉱石を降ろしていた
その絶妙な仕組みは見ていて飽きなかった






鉱山の関係者の方々は優しい方たちばかりでつい居心地の良さに甘えて一日中鉱山の敷地内に居させていただいた。
普段目にしないものを見ていると、従業員の方が一つ一つ詳しく説明をしてくれた。
遊びで訪問した我々を暖かく受け入れてくれる優しさが嬉しかった。
またいつか訪問しようと思いながら日が傾きかけた鉱山を後にした。
しかし清越鉱山は残念ながら昭和62年に閉山となり、再訪の夢は叶わなかった。




中外鉱業 清越鉱山 ナローゲージ

歴史が感じられる事務所の前で