奥羽本線・板谷峠

(昭和55~57年)




奥羽本線 板谷峠 EF71 つばさ52号

多客期に運転されていたつばさ52号
EF71が14系客車を従えて板谷峠を越える

峠付近
(昭和56年12月)






奥羽本線の福島~米沢間には板谷峠があり、略して福米とも呼ばれていた。
途中には33パーミルの勾配がありスイッチバック駅が赤岩、板谷、峠、大沢と4駅が連続していて、奥羽本線開通時から鉄道通過の難所だった。
急勾配線区のために蒸気機関車の運行ではトンネル通過時の煤煙に悩まされた。
その為に早くからその対策として昭和24年に電化が行われた。
当初は直流電化でEF15が投入された。しかし急勾配を運転する上で不具合が発生して回生ブレーキ付きのEF16に改造、その後新性能化によってEF64が投入された。
昭和43年には交流に給電を変更して、福米間を運転する専用の機関車としてEF71とED78が誕生した。
EF71は奥羽本線の専用として軸重が16t(後に16.8t)だったが、ED78は中間台車を付けて軸重を4段階で可変できるようにして線路規格の低い仙山線でも運転できるようにした。



奥羽本線 板谷峠 EF71

奥羽本線福島~米沢間の専用として製作されたEF71
勾配線区を走るために回生ブレーキを装備していた
写真はラストナンバー15号機

福島機関区
(昭和56年8月)









奥羽本線 板谷峠 EF71 ED78

ED78とEF71
ED78は線路規格の低い仙山線でも走行が可能なように軸重が可変式になっていた
性能はEF71と共通点が多く、重連総括制御が出来るようになっていた

福島機関区
(昭和56年8月)








奥羽本線 板谷峠 ED78901 

元ED94だったED78 901号機
交流電気機関車に回生ブレーキを搭載させる試験機として登場した
後に量産化改造されてED78の一員となった

福島機関区
(昭和56年8月)








奥羽本線 板谷峠 ED78 EF71

ED78とEF71で重連を組んで峠に向かう

福島~笹木野
(昭和56年8月)









奥羽本線 板谷峠 ED78

ローカル列車の先頭に立ったED78 7号機

山形
(昭和55年6月)









奥羽本線 板谷峠 ED78

急勾配区間も終わり軽やかに走るED78

羽前中山~上ノ山
(昭和55年6月)









奥羽本線 板谷峠 EF71

EF71 9号機
EF71は車体長が交流電機の中で一番長かった

山形
(昭和56年8月)









奥羽本線 板谷峠 EF71 津軽4号

急行『津軽4号』を牽引してきたEF71
峠越えの役目を果たし、ここで本務機を譲る

福島
(昭和57年11月)









奥羽本線 板谷峠 EF71

臨時急行『ざおう54号』
EF71+12系で峠を越える

米沢
(昭和56年12月)









奥羽本線 板谷峠 EF71

臨時急行『ざおう51号』と思われる
当時はスキーシーズンになると、多くの臨時列車が運行されていた

峠付近
(昭和56年12月)









奥羽本線 板谷峠 ED78

ED78が普通列車を牽いてスイッチバック駅に進入

峠付近
(昭和56年12月)









奥羽本線 板谷峠 485系 つばさ

特急『つばさ』
DC時代には補機の力を借りて峠を越えていたが、電車化されて自力で板谷峠を越えられるようになった

峠付近
(昭和56年12月)