夜行急行列車

(昭和55~59年)




EF58 急行 津軽

EF58牽引の急行『津軽4号』
青森~上野を奥羽線経由で結んでいた
牽引される客車は荷物車+B寝台車+A寝台車+12系客車

東大宮~蓮田
(昭和57年6月)






かつては日本各地に夜行列車は活躍していた。
主要都市間には寝台特急も走っていたが、急行列車の数のほうが圧倒的に多かった。
なかでも客車で組成された列車は旅情が感じられた。
荷物車、A・B寝台車、座席車が混然と連結された列車は、スマートさは無かったが重厚さが感じられた。
座席車が連結されている列車だったら、思い立ったときに飛び乗って旅に出かけられる気軽さが魅力だった。




EF58 急行 鳥海

秋田~上野を羽越線経由で結んでいた『鳥海』
上野に向かいラストスパートをする

川口
(昭和55年8月)









EF62 急行 越前

福井~上野を結んでいた『越前』
信越線経由だった
この日はEF62の重連だった

川口
(昭和55年8月)









EF58 20系 急行 天の川

羽越線経由で上野~秋田を走っていた『天の川』
20系客車で組成されて座席車は連結されていなかった
20系は段々と特急の運用から外されて急行の運用に入るようになってきた
それに伴い雑形客車が淘汰されていった

高崎
(昭和55年8月)









ED78  急行 津軽

板谷峠を越えてきた『津軽3号』

上山
(昭和55年6月)









EF58 急行 能登

金沢~上野を上越線経由で結んでいた『能登』
長岡~上野間は高崎第二区のEF58が牽引した

高崎
(昭和55年8月)









EF81 急行 能登

EF81が先頭に立った『能登』

金沢
(昭和57年10月)









急行 能登 スロ62

『能登』に連結されていたグリーン車、スロ62

金沢
(昭和57年10月)









EF58 急行 八甲田

12系で組成された『八甲田』
青森~上野を東北線経由で結んでいた
寝台車を連結しないモノクラスの編成だった

東大宮~蓮田
(昭和57年6月)









EF58 新星

上野~仙台を結んでいた『新星』
短距離ランナーだが20系客車で組成されたオール寝台の編成だった

鶯谷
(昭和57年7月)









EF58 20系 急行 新星

上野駅に到着した『新星』
新幹線開業前の上野駅の朝は夜行列車の到着で賑わっていた

上野
(昭和57年11月)









EF62 EF58 急行 越前 おが

長旅を終えて上野で顔を並べた急行『越前』と『おが4号』
当時『おが4号』は季節列車となっていて14系客車が運用に入っていた

上野
(昭和57年8月)









EF64 急行 鳥海

牽引機がEF64 1000番台だった頃の『鳥海』

大宮
(昭和57年10月)









ED71 急行 津軽4号

ED71が牽引する『津軽4号』
通常『津軽』の福島~黒磯間はED75が牽引したが、珍しくED71が先頭に立った

福島
(昭和57年11月)









EF58 急行 銀河

東海道筋で唯一残った夜行急行『銀河』
東京~大阪を結んでいた

根府川
(昭和55年8月)









急行 きたぐに

大阪~青森のロングランだった『きたぐに』
『日本海』と共に関西~北陸・東北方面を結ぶ夜行列車として活躍していた

新大阪
(昭和57年8月)









急行 きたぐに

『きたぐに』は米原経由で運転されていた
米原~田村間はDE10の牽引でデッド・セクションを越えていた

米原
(昭和57年10月)









急行 きたぐに

EF81が牽引する『きたぐに』
寝台車は大阪~新潟間だけ連結されていた

富山
(昭和57年10月)









DD51 急行 まりも

釧路~札幌を石勝線経由で結んでいた『まりも』
座席車は14系が連結されていた

釧路
(昭和58年2月)









急行 まりも オロネ10

『まりも』に連結されていたA寝台車、オロネ10

釧路
(昭和58年2月)









急行 まりも スハネ16

『まりも』に連結されていたB寝台車、スハネ16

釧路
(昭和58年2月)









急行 ちくま

長野~大阪を中央西線経由で結んでいた『ちくま』
20系と12系で組成されていた

名古屋
(昭和59年2月)









急行 あおもり











急行 あおもり

年末とお盆の時期に運転されていた『あおもり』
名古屋~青森を北陸・羽越線経由で運転されていた
名古屋を22:00に出発して青森には17:01到着のロングランだった
12系客車で組成されていた

東能代
(昭和58年12月)






平成28年3月、青森と札幌を結んでいた急行『すずらん』が廃止となった。
旅情を感じられる数少ない夜行列車として貴重な存在であっただけに大変残念な出来事であった。
これにより時刻表から夜行急行列車は姿を消してしまった。
昔は一晩かけて移動した距離も、現代では新幹線や航空機を使えば短時間で移動できるだろう。
しかしその利便性と引き換えに旅情が失われてしまったような気がする。




急行 津軽 EF58

『津軽4号』

片岡~蒲須坂
(昭和55年8月)









急行 天の川 EF58

『天の川』

石打
(昭和55年9月)









急行 八甲田 EF58

『八甲田』

古河~栗橋
(昭和59年12月)









急行 客車 能登

『越前』

富山
(昭和57年10月)