ED16

(昭和53~58年)




ED16 青梅線

桜が奥多摩に春の到来を告げる

御嶽~川井
(昭和55年3月)






かつて青梅線・南武線には奥多摩で産出される石灰石を臨海地帯まで運ぶ貨物列車が数多く運行されていた。
それらの石灰石輸送列車牽引の主役は昭和初期生まれのED16だった。
昭和50年代には戦後生まれの機関車でさえも消滅する形式があったのに、初期の省型電機であるED16が健在だったのは喜ばしかったが不思議な感じがした。




ED16 青梅線 立川機関区

立川機関区の主だったED16

立川機関区
(昭和55年4月)









ED16 青梅線 立川機関区

立川機関区
(昭和55年4月)









ED16 青梅線 立川機関区

立川機関区
(昭和57年6月)









ED16 青梅線 立川機関区

一次休車中の9号機
EF60の姿も見える

立川機関区
(昭和54年3月)









ED16 青梅線 立川機関区

ED16は全機が立川機関区に集結していた

立川機関区
(昭和54年3月)






ED16について

ED16は昭和6年に誕生、全部で18両が製造された。
EF52に次ぐ共同設計方式(標準型電気機関車=省型電機)として誕生した。
主電動機はEF52・EF53と同一のMT17、ギア比は1:4.77だった。
製造当初は上越線と中央線で活躍した。
第二次世界大戦中には中央線で活躍していた7号機が被災の憂き目に遭っている。
戦後しばらくして青梅・五日市・南武線と阪和線に活躍の場を移した。
阪和線のED16はその後立川機関区に転属となり18機全てが立川機関区に集結した。




ED16 青梅線

軍畑
(昭和54年8月)









ED16 青梅線

御嶽
(昭和55年3月)









ED16 青梅線

鷹ノ巣
(昭和53年11月)









ED16 青梅線

西日の中をトップナンバーが山から下ってきた

軍畑
(昭和55年3月)









ED16 青梅線

日向和田
(昭和55年3月)









ED16 青梅線

バラエティーに富んだ貨車を連結した解結貨物を牽いて奥多摩を目指す

御嶽
(昭和55年3月)









ED16 青梅線

満開の桜との顔合わせ

古里
(昭和54年4月)









ED16 青梅線

古里
(昭和54年4月)









ED16 青梅線

太平洋戦争中に被災した7号機も活躍していた

軍畑
(昭和55年11月)









ED16 五日市線 大久野

五日市線の貨物列車もED16が担当していた
岩井支線から五日市線本線に進入する列車

武蔵五日市~武蔵増戸
(昭和57年3月)









ED16 青梅線

拝島
(昭和55年11月)









ED16 鶴見線

間合い運用で鶴見線にも顔を見せていた

安善
(昭和54年12月)









ED16 南武線

矢野口~稲城長沼
(昭和55年4月)









ED16 南武線 東海道支線

臨海地帯を出発して奥多摩を目指す

川崎新町~浜川崎
(昭和55年11月)









ED16 青梅線

線路改修により大型機も奥多摩まで入線できる様になった
後輩のEF15を先輩のED16が追い抜いて行く

御嶽
(昭和58年2月)









ED16 103系 青梅線 東川井

103系との交換

東川井信号場
(昭和58年2月)









ED16 青梅線 東川井

続いて同僚機との交換
ED16の活躍が見れるのもあと僅かの頃

東川井信号場
(昭和58年2月)









ED16 青梅線 東川井

東川井信号場
(昭和58年2月)






多くの人から親しまれたED16もとうとう引退の日がやってきた。
さよなら列車は品川~御岳間で運行された。
普段は地味な貨物列車牽引の役目だったが、最後は12系客車を牽引しての晴れ舞台だった。




ED16 12系 さよなら列車

12系客車と組成されて品川に入線する

品川
(昭和58年3月)









ED16 12系 さよなら列車

山手貨物線を走るED16

恵比寿
(昭和58年3月)









ED16 12系 さよなら列車 中央線

東中野~中野
(昭和58年3月)









ED16 12系 さよなら列車 青梅線

機回しを終えて上り列車としての出番を待つ

古里
(昭和58年3月)









ED16 12系 さよなら列車 青梅線

なじみの103系ともお別れ
多くのファンが見送る

古里
(昭和58年3月)









ED16 12系 さよなら列車 青梅線

後輩のEF64との顔合わせ

古里
(昭和58年3月)









車号新製製造所
ED1611931年4月三菱電機
ED1621931年5月三菱電機
ED1631931年5月三菱電機
ED1641931年4月日立製作所
ED1651931年5月日立製作所
ED1661931年5月芝浦製作所・汽車会社
ED1671931年5月芝浦製作所・汽車会社
ED1681931年6月芝浦製作所・汽車会社
ED1691931年7月芝浦製作所・汽車会社
ED16101931年5月日立製作所
ED16111931年6月日立製作所
ED16121931年7月日立製作所
ED16131931年6月三菱電機
ED16141931年7月三菱電機
ED16151931年7月三菱電機
ED16161931年7月川崎造船・川崎車輌
ED16171931年7月川崎造船・川崎車輌
ED16181931年7月川崎造船・川崎車輌











ED16 青梅線

雪化粧の梅林を行く

石神前~二俣尾
(昭和57年1月)









ED16 青梅線

名所の鉄橋もうっすらと雪化粧

軍畑
(昭和57年1月)









ED16 青梅線

川井~御嶽
(昭和57年1月)









ED16 青梅線

満開の梅林の中を行く

石神前~二俣尾
(昭和55年3月)