銚子電気鉄道

(昭和56年訪問)




銚子電鉄 デキ3

銚子電鉄・デキ3
小型な電機機関車だがドイツ生まれの由緒ある出自
銚子~仲ノ町間の貨物列車を担当していた

仲ノ町






銚子電気鉄道は国鉄・銚子駅から漁港のある外川を結んでいる鉄道である。
全長6.4kmと短い路線ながら個性的な車両が在籍していた。
銚子の隣駅・仲ノ町に車庫があり車両が留置されていた。
仲ノ町には隣接してヤマサ醤油の工場があり、そこに出入りする貨物列車が運行されていて小型のデキ3が活躍していた。
銚子電鉄の車両の多くはビューゲルを搭載していて、路面電車以外では珍しかった。




銚子電鉄 デキ3

大正12年(1923年)ドイツAEG(Allgemeine Elektrizitats-Gesellschaft,Berlin)製
入換用の小型機として製作された
製造当初はポール集電だったが後にビューゲルに交換された
出力59.6kW 自重10t

仲ノ町









銚子電鉄 デハ101

デハ101

昭和14年日本鉄道自動車製
ボデハ101として製造された
下野電気鉄道デハ103(昭和元年製)の廃車となった台車を流用して製作された
当初は木造車体だったが昭和27年に鋼体化された
全長11メートル ビューゲル集電だった

仲ノ町









銚子電鉄 デハ301

デハ301

昭和5年新潟鉄工所製
鶴見臨港鉄道モハ105がルーツ
その後モハ115として国鉄に編入されて昭和24年に廃車となった
それを日本鉄道自動車が改造して、昭和26年銚子電鉄に入線した
全長15.5メートルと銚子電鉄では大型だった
ビューゲル集電だった

外川









銚子電鉄 デハ501

デハ501

元上田交通モハ2321
上田交通丸子線で活躍していた
丸子線廃止後に西武所沢工場で改造されて昭和47年に銚子電鉄に入線した
全長11.8メートル パンタグラフを載せていた

仲ノ町









銚子電鉄 デハ701

デハ702

元近江鉄道モハ52
昭和53年銚子電鉄に入線した
全長15.3メートル パンタグラフ搭載車

仲ノ町