青函連絡船が就航していた頃の青森駅

(昭和56年)




青森駅 青函連絡船 ED75 50系客車

まだ青函連絡船が就航していた頃の青森駅
ED75が先頭に立つ50系客車は奥羽線の普通列車だろうか?






まだ青函トンネルが開通する前の青森駅は北海道への玄関口として賑わっていた。
昭和50年代半ばには北海道への移動手段は航空機利用者の割合が鉄道利用者の割合を大きく上回っていた。
それでも東京・大阪など各方面から多くの列車が発着しており、またそれに接続するように青函連絡船が運航されていて活気があった。




青森駅 日本海2号 十和田2号 24系 12系

青森駅は北海道への玄関口として多くの列車が発着していた
青函連絡船からの乗り換え客を待つ日本海2号と十和田2号









奥羽本線 あけぼの ED75 24系

奥羽本線経由で上野へ向かう『あけぼの4号』









青森駅 DE10 ゆうづる 24系

青森始発の客車列車はDE10に牽引されて入線していた









青森駅 ED75 24系

本務機であるED75の連結作業が行われる









青森駅 ED75 24系

夕刻には次々と列車が出発していった









青森 ED75 24系 ゆうづる

上野へ向けて出発準備の整った『ゆうづる』









青森 DE10 ゆうづる 24系

DE10が青森発の夜行列車を次々と入線させていた









青森駅 DE10

青函連絡船積載貨車の入替作業に忙しく動き回るDE10









青森駅 ヒ600

DE10と共に青森駅で活躍していた控車 ヒ600






私が学生時代に渡道するときには迷うことなく鉄道を利用した。
当時は『北海道ワイド周遊券』が発売されていて安く旅行することが出来たからだ。
北海道ワイド周遊券の周遊区間までは、急行列車の自由席を急行券なしで利用することができた。
その為大抵は、上野から夜行急行の自由席で一晩かけて青森に向かった。
青森では眠い目をこすりながら青函連絡船乗換口へ向かい青函連絡船に乗り込んだ。
北海道まではとても長い時間だったが、海を渡って函館に着いたときには『北海道に来たんだ!』という実感がわいた。
青森駅では忙しく乗り換えることが多かったが、短い乗り換え時間を利用してホームの立ち食いそば屋で腹ごしらえをして夜行急行に乗り込んだ事も今では懐かしい思い出である。

2014年、久しぶりに訪れた青森駅は閑散としていた。
ストップ側にあった青函連絡船乗換口へ続く跨線橋は撤去されていた。
ホームにあった立ち食いそば屋はなくなっていた。
長いプラットホームに何となく面影が残っていたが、その長いホームを持て余したように短編成の普通列車が停まっていた。




青森駅 ED75 客車列車

当時の普通列車は長い編成が多かった
奥羽本線の普通列車