南部支線・大川支線の17m級旧型国電

(昭和54年~55年)




南部支線・大川支線の17メートル級旧型国電・クモハ11・クハ16

南部支線では元31系のクモハ11とクハ16のペアが工場地帯の通勤輸送を担っていた

川崎新町~浜川崎
(昭和55年11月)






京浜工業地帯の片隅で17メートル級の旧型国電が活躍していた。
南武線の支線尻手~浜川崎間はクモハ11とクハ16の2両編成、鶴見線の大川支線武蔵白石~大川はクモハ12の単行が運行にあたっていた。
当時、国鉄の路線で旅客営業を行っていた17メートル車はここだけで貴重な存在だった。
どちらの線区も朝夕は通勤客でにぎわっていたが日中は閑散としていてローカルムードが漂っていた。




南部支線・大川支線の17メートル級旧型国電・クモハ11・クハ16

夕闇が迫る頃、工場からの通勤帰りの乗客を待つ

浜川崎
(昭和54年10月)









南部支線・大川支線の17メートル級旧型国電・クモハ11・クハ16

クモハ11+クハ16

川崎新町~浜川崎
(昭和55年11月)









南部支線・大川支線の17メートル級旧型国電・クモハ11・クハ16

休日の昼下がり、多くのファンが訪れた
クモハ11

川崎新町
(昭和55年11月)









南部支線・大川支線の17メートル級旧型国電・クモハ11・クハ16

元モハ30形を電装解除してクハ化改造したクハ16215

川崎新町~浜川崎
(昭和55年11月)









南部支線・大川支線の17メートル級旧型国電・クモハ11・クハ16

八丁畷
(昭和55年11月)









南部支線・大川支線の17メートル級旧型国電・クモハ11・クハ16

車体のリベットも重厚な感じがして好ましかった

川崎新町~浜川崎
(昭和55年11月)









南部支線・大川支線の17メートル級旧型国電・クモハ11・クハ16

風格のある面構え
クモハ11

浜川崎
(昭和55年11月)









南部支線・大川支線の17メートル級旧型国電・クモハ11・クハ16

ニス塗りの懐かしさの漂うレトロな車内

クモハ11






ひっそりとがんばっていた旧型車だったが、昭和55年には101系の2連にその使命を譲り引退していった。
さようなら運転は行われずひっそりと消えていった。




南部支線・大川支線の17メートル級旧型国電・101系

クハ16+クモハ16の置き換えで投入された101系2連

浜川崎
(昭和56年10月)






鶴見線の大川支線では旧モハ31形の両運転台改造車が通勤輸送を頑張っていた。




南部支線・大川支線の17メートル級旧型国電・クモハ12

17メートル車の入線しか許さない武蔵白石の急曲線上にあるホーム
このホームのおかげでクモハ12は長く活躍することができた

武蔵白石
(昭和54年10月)









南部支線・大川支線の17メートル級旧型国電・クモハ12

大川駅に停車中のクモハ12053
(昭和54年12月)









南部支線・大川支線の17メートル級旧型国電・クモハ12

運転台を増設した2位側は1位側と印象が違った

大川
(昭和54年12月)






大川支線のクモハ12は特殊な線路条件に助けられてJR発足後も活躍した。
宇部線の長門本山支線のクモハ42と共に旧型国電の最後の砦となった。




南部支線・大川支線の17メートル級旧型国電・クモハ12

武蔵白石~大川
(昭和54年3月)